心配事も大きく響く
入歯のガタは、入歯の嘆きの大部分を占めているように思います。ガタが来る事がなければ、噛む技術を会得していくだけで済みます。
あまり知られていないかもしれませんが、この入歯のガタの真因が「全身の調子」の良し悪しにある事も少なくないようなのです。入歯の為にも身体に気を付けたいものです。
もっとも顕著なのは体重の減少です。3キロ痩せると、必ずと言ってよい程、口内の粘膜も減ります。それによって入歯にガタをきたしてしまうようなのです。
それに忘れてはならないのが、心配事。入歯が微妙な器具だからか、例えば夫も健康・子どもの受験などの一見して入歯とは無関係な精神的なストレスが入歯のガタに効果てきめんなのです。
歯科医も、ご家庭の事情を知らないと何故具合が悪くなってしまったのか分かりません。思い当たる節はないか・入歯の具合が悪くなった時にはストレスを考えてみるというのも大切になります。
虫歯然り、歯槽膿漏然り、身体の調子が落ち込んだ時には口内に症状が出てくる事は多いのです。徹夜をすると歯が浮く・疲労困憊で歯茎が腫れるなどとよく言われたりします。入歯も同様の事が言えます。身体の調子が具合の良し悪しにも響くものなのです。
逆を言えば、口内の状態で、身体全体に何か異常が起きているサインとも受け取れます。この事を上手く利用出来れば、自分の今の状態を理解しやすくなるとも言えるでしょう。